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たくさんの言葉を重ねても、伝わらないこと。だけど信じること。それを選ぶこと。

明日は終戦記念日。たいへんありがたいことに、日本は69年もの間、戦争に巻き込まれていない。

世界中で戦争がなくなったわけではなくて、幸いなことに日本は巻き込まれていないだけ。
それはどうしてだろう?


1つの理由は、戦争の悲惨さが語りつがれてきたこと。
そして、自分の親や祖母の話は理解できないながらも、親や祖母を信じてきたから。


いくら言葉を重ねられても、僕らは戦争の悲惨さを理解できない。


もちろん、理解しようと努力することは大切。
だけど経験というものは、ときに言葉をいくら重ねても伝えることはできない。

理解できなくとも、戦争の悲惨さを語る人の言葉を信じるかどうか。
それは、僕らが自分で決めること。


いままでは、親や祖母が語る経験を、理解はできなくとも信じてきた。
そういう人間が多かったから、”戦う”という欲望、本能から逃れることができた。

人間は流されやすい。
本能、感性、感覚。本来は生きていくために必要なもの。

けれども、今の社会。
そういうものだけで判断していると、生きていくことが難しくなることもある。

誰の経験を聞き、理解できないものの中から選択するのか。
よりよく生きていくためには大切なこと。


おおかみ、ママぶたがどんなに言葉を重ねても、
2匹の経験は3匹のこぶた達には伝わらないだろう。


残念ながら伝わらないんだ。これは。
もちろん、少しでも感じてもらえるようにがんばるけれども。

ときには頭ごなしのアドバイスになることもあると思う。
それは、どれだけ言葉を選んでも、どれだけ言葉を重ねても伝わらないとき。

言葉を重ねれば重ねるほど、伝わらなくなることもある。
理屈では正しくとも、経験的にはそれは危ないということがある。


戦争だって、経済だなんだと理屈をごねだすと話がおかしくなる。
戦争は経験的にダメといったらダメなことなんだ。それを信じるかどうか。


さて、こぶた達は何を信じるのかな?
謙虚な気持ちを忘れず、最後は自分を信じられると良いと思う。


言葉にできないたくさんのことを伝えてくれて、
そして自分を信じられるおおかみに育ててくれたおじいちゃん、おばあちゃんぶたにありがとう。

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